正しい「任せ方」でハラスメントを無くす

【任せる基準】

仕事を任せるときの基本は  「どう頼むか」

良い結果が出るかは      「誰に頼むか」

任せるなら優秀な人に頼むのが1番と考える人が多い

その通りである…

もっと重要なのは「適正」ではないだろうか

「優秀か優秀じゃないか」よりも「向いているか向いてないか」

もっと言えば…

「相手がやる気になるか」という基準で「任せる」必要がある

【組織をマネジメントする】

本人の「適正」(何ができるか)「意欲」(なにがしたいか)「任せる」の鍵となる

「意欲」=モチベーションとなり、3つの「意欲」が存在する

自分の中で完結する意欲

・成長したい、経験を積みたい、達成感を味わいたい等

他者からもらう意欲

・褒められたい、高いボーナスが欲しい、出世したい等

他者に与える意欲

・組織の貢献したい、顧客の役に立ちたい、世の中を良くしたい等

「意欲」には様々あることを理解することである

自分を基準に考えないことです

誰にでも不得意な分野がある

任せる(依頼する)側はそれを避けて「任せる」ことが重要

短所を改善するより、強みにフォーカスした方が得策である

人ありきで仕事をマッチングさせてゆく

社員の何がしたいか(意欲)何ができるか(適正)重なった部分を見極め、

マッチングした仕事を添えてゆくというのが「任せる」のポイントとなる

まずは「人」ありきで任せる立場にあるものは

「人を観る」洞察力と目利き力を養わなければならない

欠点を受け入れ、お互いを補完し合い、

チームワークで成果を最大化するマネジメントをする

スタープレーヤーを集めるより

協力・補強し合える組織マネジメントを目指すべきではないだろうか

【共感力】

世の中も多様化して「これが正しい」という正解がない時代

様々な視点が求められる現在・…

一人のけん引力に頼りのではなく

欠点や弱点を持った様々な人が集まったチームは多面的な視野で物事を判断

多様性社会に最適化した組織になるのではないだろうか…

カリスマ性よりも「共感力」

リーダー自らの弱みがあることは「共感力」の源となる

素直に自分の弱みを知ってもらうことで

周りのメンバーに補填してもらいながら・・・共に前に進んでゆくのです

【フィードバック】

業績を上げるためにゴールを設定

社員への動機づけ、フィードバックと評価をし、長期的な視点で育成する

*特に社員の労務管理・健康管理が重要

成長を促し、満足感・達成感を与える事を意図として「任せる」

任せるうえでの再前提として…

フィジカル(身体)・メンタル(精神・心)双方の健康管理

本人のキャパシティ(能力)への配慮…これが大前提である

「つぶさない任せ方」とは?

一人ひとりの「プロセス・努力」を観てフィードバックすることである

任せる人にはタイプがある(3つ)

①キャパのある人/ない人

②仕事のスピード早い人/遅い人

③プレッシャーを感じる人/感じない人

…それぞれのタイプの人がいる

・仕事の特性によって、経験値・年齢・性別・能力がある

・仕事を遂行できるかの基準をどこに(どのようなタスク)に合わせるのか?

・稼働状況・余力・意欲の確認 ⇒ 無理をさせない工夫と配慮

【Z世代の伸ばし方】

Z世代は「成長欲求」・「存在意義」を重視している

そのうえで・・・

Z世代に仕事を依頼するうえで伝え方

①目的の明確化

仕事の意義(大義)や目的を伝える

②なぜその仕事をするのか

③どの様に社会の役に立つのか

Z世代の特徴

・話をしっかり聞いてもらいたい

・多様性の尊重

・上司のやり方を押し付けられたくない

・頻繁な承認を求める

我々、昭和・平成世代の人間は価値観の違いはあるものの

Z世代の考え方を学び、理解を深める必要がある

個々を尊重し ・価値観を生かし ・個々の長所を生かす

一人ひとりが「こうやったら会社は良くなる」実践できて個性が生かされる

トップダウンだけではなく、ボトムアップという形で目標に向かわせる必要がある

価値観の違いを知ったかぶりせず、若い世代から今の感覚・感性を教えてもらい

共にやってゆく事(気持ち・謙虚さ)が大事である

任せる基準を明確に持ち、組織をマネジメントすることで共感力とフィードバックによってチームの信頼関係を築き、Z世代に対してもデジタルとアナログの使い分けが上手な組織になってゆく…

…そこに

ハラスメントの存在は…消えてゆくのではないだろうか

                                 2024.9.18

                              著者:株式会社チーム・プロジェクト

                                         笠原 玄一郎

投稿者プロフィール

笠原玄一郎
笠原玄一郎代表取締役
・公益社団法人 日本医業経営コンサルタント協会
 認定登録 医業経営コンサルタント
・BCP(事業継続政策)研究会所属
・病院組織改革研究会所属
・働き方改革改善
・増患及び集患に伴うマーケテイング分析
・診療圏、患者分析(用地診断・科目選定・用地開発)
・開業、法人化に伴うマネージメント
・施設建設に伴うマネージメント
・歯科経営(自費収入強化・訪問歯科推進・開業支援マーケテイング)