「組織をマネジメントするのは誰か」

・・・組織の目的とは何か・・・

組織マネジメントは経営層が行うものであるという考え方が蔓延している。

人は自らの組織を自らの目的・価値・欲求に役立てるための「道具」として組織に属しているのではないでしょうか。

会社(組織)とそのマネジメントに焦点を当てたとき

会社(組織)がうまくいくか?ではなく、

社員とその家族が幸せな社会生活の継続をするための生産の場であるという考え

会社(組織)がいかにあるべきか?

社会と社員の為にどうあるべきか?・・・を考えることが重要である。

・・・組織の目的 3つ・・・

  • 自らの顧客の為に成果は生み出す経済的な機関

*組織が存在する目的は顧客に価値をもたらし貢献すること

  • 生き生きと働き、生産的な存在とするための社会的機関

*自分の強みを発見し、磨き、世の中のために役立てること

  • 社会とコミュニティに根差すがゆえの公的機関

*自分の持っているものは何か?と問い、得られる情報が最も重要であり、人は持っているものでしか貢献することができない

顧客・社員・社会に貢献することが目的であり、私的な強みは公益となるのです。

・・・自分の強みを生かす・・・

利益を目的に組織をマネジメントすることは組織としての「道具」の機能を傷つけてしまい、組織マネジメントの目的とそれに伴う条件の混同によって、顧客にもたらされる価値・満足よりも組織の利益を優先するという間違った判断に人を導きます。

「社員の目に会社(組織)の目的が利益の追求と映る限り、自らの利益と会社の利益との間に対立を生みます」

故に・・・社員の目に映す組織の目的とは・・・

「我々のミッションは何か」

目的なしに働くことほどつらいことはありません。

「我々の事業は何か」

どんな価値を、どんな顧客に届けるために働いているのか

仕事は人のために行うものです

何のために働くかを示さずして「やりがい」「モチベーション」はありません

組織に属する一人ひとりが自分の願望を実現するための能力向上に目を向け、個人の価値と願望を組織のエネルギーと成果に転換させることこそ、組織マネジメントである。

・・・個々の役割とは何か・・・

組織の強さは個々が尊重されてこそ成り立つものである。

個々は上も下も関係なく、各々の役割に責任を持つ事が前提であり、上に立つものはすべての責任を背負う覚悟を持つ必要がある。

問題が出たとき、前面に出て対処するのが上に立つ者の役割である。

人材育成は企業の足腰を強くする。

一人ひとりのモチベーションをアップさせることを図り、数値(成果)の見える化、個々の立ち位置の見える化を明確にすることで、課題と改善の明確化につながる。

厳しさと優しさ(温かさ)を持った想いを社員に浸透させることが必要である。

また、赤字を出しても会社が負担してくれるという考え方にぶら下がっている様では駄目であり、企業を支えている一人ひとりの社員・各部署の一つ一つが会社を支えている。

会社が困難に見舞われた時、そこから抜け出すには社員一人ひとりが自力をつけなければならない。

10年、20年先の会社を創るのは社員一人ひとりの力であり、我々が立て直すのだという考えと行動である。

会社が社員を立て直すのではない・・・社員が会社を立て直すのです。

常に、独立独歩で実業を成す考え方を一人ひとりが持てる様導きたいものである。

                   著者:(株)チーム・プロジェクト  笠 原 玄 一 郎

投稿者プロフィール

笠原玄一郎
笠原玄一郎代表取締役
・公益社団法人 日本医業経営コンサルタント協会
 認定登録 医業経営コンサルタント
・BCP(事業継続政策)研究会所属
・病院組織改革研究会所属
・働き方改革改善
・増患及び集患に伴うマーケテイング分析
・診療圏、患者分析(用地診断・科目選定・用地開発)
・開業、法人化に伴うマネージメント
・施設建設に伴うマネージメント
・歯科経営(自費収入強化・訪問歯科推進・開業支援マーケテイング)